緑のアラカルト


銀杏(イチョウ) Ginkgo bilba イチョウ科イチョウ属


葉っぱの形から広葉樹のようですが種としては、針葉樹に近いものです。
左の写真はラッパイチョウの葉です。


名前の由来


写真は、福山町の夫婦イチョウ


中国名:鴨脚樹・公孫樹


鴨脚樹は葉の形がアヒルの脚に似ているからだということです。
公孫樹の由来は実がなるようになるのに長い年月を要し、祖父が植えても実を食べられるには孫の代になるからだということです。

和名:いちょう、漢字だと銀杏・公孫樹

銀杏は漢音ギンキョウをギンアンと発音、別にインキョウ・イキョウと読み転じてイチョウ又、中国名【鴨脚(イーチャウ)】が転訛して和名イチョウになったということです。

学名のGinkgo bilba Linnについて

銀杏の漢音読みのギンギョウ(Ginkio)をGinkjoと誤記し、さらにGinkgoとミスプリントされ現在の学名や英名となったそうです。
bilba=biloba;二つに浅く裂けた、biは二つの意、(葉の形から)Linn.は、1735年、この命名法を確立したスエーデンの植物学者リンネ(Linne)です。

基原・形態(写真は、雄花)


落葉高木で大きなもは樹高30m~40mあまりになる雌雄異株の木で花弁を持たない花を咲かせます花期は4月末~5月ごろで花粉を風にのせ飛ばして受粉させます雄株は1km四方の雌株に受粉させるとこが可能です。


分布(写真は、雌花)


中国浙江省にわずかに自生するといい、中国・朝鮮半島・日本及び世界の温帯地域で栽培されています。


薬用部分・薬効(種子を和名 銀杏(ぎんなん)、漢方で白果という)


薬効として鎮咳去痰作用があり、痰のからむ喘息に用いられるほか、尿失禁や白帯下にも応用されるギンナンの主成分は、糖質・脂質でほかにカロチン・ビタミンCを割合多く含むそうです。

近年葉も薬用として用いられ、葉にはギンゲチンなどフラボノイドが含まれるフラボノイド等の血管拡張やコレステロール低下・抗炎症・血小板活性化ほかの作用が報告され、ヨーロッパで製剤が開発せれ高血圧症・血管障害などに応用されるそうです。


材質・用途


樹幹は緻密でで加工し易く将棋の駒将棋盤をはじめ、彫刻材として利用される又日本料理でまな板として利用されます。
中華料理で欠かせない厚い小口切のまな板もイチョウ素材だそうです。